バランス釜というものがあります。
最近の人にとっては耳慣れない言葉かもしれません。
近頃の給湯システムは主に戸外に設置されるものがほとんどです。
それに対してバランス釜というのは浴室の中に給湯システムを設置するものになります。
バランス釜の家庭は今後増えていくことはまずないと思いますが、継続して使用する家庭は多いと思います。

このバランス釜の浴室をリフォームしたいという場合には給湯設備をどう変更するのかが重要になってきます。

バランス釜式の給湯システムを使用していてリフォームしたいのであれば一番簡単なのが同じバランス釜を最新のものに交換するということです。
バランス釜は古い給湯システムですが、利点もあります。
キッチンについている給湯器と違って換気を必要としない設置方法です。ですから、バスルームに穴をあけて外気を取り入れたり出したりするような工事が最初からされています。
バランス釜を入れ替えるだけで壁の穴などはそのままで浴槽を使うことができるのです。

しかし、この給湯システム自体をリフォームしてしまいたいという人もいるかと思います。スペースが狭くなってしまうというのがリフォームを希望する一番の理由でしょう。
バランス釜を撤去して新しい壁抜き式の給湯装置にリフォームしてしまうのがおすすめです。これによって浴室のスペースも広くなり、大きなバスタブに取り替えることも可能です。電気式のバスルームになれば全体的な雰囲気も明るくなります。

給湯器を買い換える時気をつける点について紹介します。
もし現在使用している給湯器に不満があるのでしたら新しい給湯器では対応年数や給湯能力を改善したものに買い換えるようにすることをおすすめします。

今の給湯器を購入したのが10年ほど前であれば新しい給湯器に買い替えたら光熱費や性能が格段に向上したものに交換することができるでしょう。
最近の給湯器は10年前のものに比べて性能が上がっているのです。

給湯器を選ぶときにまず考えなくてはいけないのが「号数」のことです。
号数というのは水温プラス25度のお湯を一分間に何リットル沸かすことができるかを表している数値いんあります。10号の給湯器であれば10リットルのお湯が沸かせるということです。
この10号の給湯器は台所など一箇所の給湯をする程度の能力です。
一人暮らしの人だったら16号がおすすめです。二人以上の家庭なら20号がいいでしょう。

もしこれまでの給湯器の湯量で問題がないのであれば号数を変える必要はありません。お風呂の大きさを変えたり、家族の人数が変わったりしたら号数を改める必要があります。自分で判断するのが難しかったら給湯器の設置業者に相談してみるといいでしょう。
号数が高くなると給湯器の値段も変わってきます。

号数のほか、オートかフルオートかという選択肢もあります。
その他、リモコンの機能や浴室暖房付きなどいろいろな機能があります。

給湯器には耐用年数というものがあります。
購入したらいつまでも使い続けることができるわけではなく、10年位で壊れてしまうことがあるのです。
10年ももたず、7年か8年くらいで壊れてしまうこともあります。
10年もつものもあれば7年位で壊れてしまうこともある。できたらなるべく長持ちさせて10年くらい使いたいですよね。

耐用年数は使用する頻度によって決まってきます。使用頻度が高ければそれだけ壊れる可能性も高いです。同じ給湯器を使っていても4人家族と6人家族だったら6人家族のほうが給湯する回数も多くなり、壊れる可能性も高くなってきます。

また、給湯器の設置場所や環境によっても壊れる可能性が変わってきます。
積雪量が多い地域だとまた変わってきます。

ガス給湯器の耐用年数というのはすなわり内部の水道を通す管の耐用年数のことです。
水が毎日通る管ですので長年の使用によって腐食してくることがあるのです。
使用頻度が低ければこの管を腐食させないようにして使用することができます。

台所おやお風呂でお湯の蛇口をひねると給湯器の内部の管に水が通ります。給湯器の電源をオフしている時もお湯のコックを開くと内部の管を通ってきます。出てくるのは水ですが、通ってくるところは普段と違うところなのです。
ですから、お湯を使わない時は必ず「水」の蛇口をひねるようにしましょう。

温水器や湯沸し器のスイッチを入れると着火音が聞こえることがあります。
特にキッチンに取り付けている蛇口付近の温水器の場合、プッシュボタンを押したら「ボッ」という音がしてその後内部に火が付きます。
このような音が気になるという人は電熱式の温水器のほうがおすすめです。電熱式の温水器だったら着火音がしないので音を気にするときでも使用することができます。

温水器が室外にあるばあいは火の付く音を意識することがありません。
普段生活していてそのような音をきいたことがないという人も多いかと思います。
しかし、もしかしたらその音を他の人は気にしているかもしれません。
マンションやアパートといった集合住宅で隣の家や向かいの家との距離が近かったら夜給湯する時の音が騒音として迷惑をかけている可能性があります。

電熱式の湯沸し器だと着火という仕組みではないのでこのような着火音を気にすることはありません。
電気給湯器で代表的なのがエコキュートといわれるものです。エコキュートは夜電気代が安い時間帯に温水を作って貯め湯しておきます。このお湯を昼間などにその都度使っていきます。
動いていても止まっていても音がすることはありません。

着火音や燃焼音のほか、異音が聞こえることもあります。
特に古い給湯器の場合内部の空気供給とガスの燃焼音のバランスがくずれていてピーという笛のような音がすることがあります。
また、内部の温度調節をするためのファンが壊れていてブーンという回転音が外まで聞こえてくることもあります。